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Random Thoughts on BJJ, Pro Wrestling, MMA, etc.
Tuesday, December 09, 2003
12/06/2003 マチャド大会一日目:2
次の紫アダルトペナ級(147lb以下)。なんとここには、俺とMax(繰り返すけど、ここでは「キャラ」としてこの人の敬称を略してるだけ)しかエントリーがいなかった。二人で勝った方が金で、負けても銀のいきなり決勝戦。しかも二人ともマスターの部の年齢・・・いくら人の少ない紫帯でも、さすがにこれは珍しい。Maxが今回無茶な減量しなかったら、俺相手いなかったじゃんか。薬指脱臼で手負いの状態のMaxに「どーします?」と聞いてみると「やろーよ」との返事が。うーん、さすが柔術家のくせに柔道に魂を売った男。とにかくこれで、さっき俺が負けてぽしゃったはずのグラエロ対決が実現することに。
でも正直、これはお互い戦い易い試合ではない。Maxは道場は違うけど、ここ二年くらいずーっといっしょに戦って来た戦友。てか前日だって、一緒に計量して上半身裸でバカ写真(マッチョなMaxと並ぶと、ほとんどガンジーと佐藤ルミナ)撮って、Maxの彼女のエミちゃんの運転する車で、減量成功祝いのステーキ屋さんに行って来たばっか。
出会った時はお互いあまり冴えない青帯で、大会でなかなか勝てずもがいてる状態だった。LA近辺の日本人柔術家を集めてMaxが作った練習会「チーム・グラエロ」ではじめてスパーした時も、いつまでやっても決着が付かなかったもん。それからここまで、一緒に練習したり遊んだりサポートし合ったりして、よーやく二人ともメダルやタイトルに手が届くよーになり、紫帯も取った(まーまだまだ未熟だが)。今でもスパーをするとなかなかはっきりした優劣はつかない。いや、ポジションで優位に立つのはたいがいMax。だから柔術の地力は彼の方が上。でも数十分やり続けると、凌いでたまにアキレスとかのせこい技で取るのは俺、みたいな感じ(もっともこれは寝技の話で、立ち技をやるとけちょんけちょんに俺が投げられるだけ)。ま、俺は彼を柔術の兄弟みたいなもんだと思ってる。幸いなことに穴兄弟ではないが。
とにかく試合。お互い良からぬ立ち技の奇襲を考えていたみたいだが(笑)、俺はMaxの怪我を受けて、すぐに引き込むことに(いや、別にフェアにやろうとか思ったんじゃなくて、Maxの利き腕のグリップが死んでるなら、寝技の方が俺に勝ち目ありとの打算があっただけ)。そこからはいつものスパーと同じよーな攻防に(使ってる力は全然違うが)。俺がスパイダーから三角やらスイープ狙い。Maxはそれをつぶしてパス狙い。やっててやっぱりMaxの右手のグリップがあまり効いてないのは分かった。これだと俺が絶対有利(俺のスパイダーの主要武器である左足の動きを、Maxは制御できないわけだから)、なはずなのに、Maxはどーしても崩れない。全力でゆさぶっても見事なバランスを保ち、気合いでパスを仕掛けて来る。何度か危ない場面があったけど、こっちも必死でガードに戻す。今回Maxが俺の階級に降りて来ると言った時、彼は強いから負けてもしょーがないだろ、という気持ちもあったし、俺は今回は勝敗度外視で闘い抜くのがテーマだから関係ない、なんて考えもした。でもやっぱこーやって試合が始まると、アタマにあるのは「この男には負けたくない」だけだった。
そのうちなんかの拍子で、アキレスを取るチャンスが来たので、絶対にここでキめると心でつぶやきながら左足を、効き腕の右で取り、その時Maxの足首のテーピングに気付いて、これは先週の試合で痛めたほうだと分かったけど、意に介さず(笑)全力で絞り上げる。スパーだったらここで終わり、という手ごたえがあったけど、Maxは当然のよーにタップしない。そのまま腹這いになり、万全の体勢でさらに力を込めるもやはりノータップ。こっちの腕力もヤバくなってきたんで、ここでちょっと力を抜いて、右足狙いに切り替える(自分の右腕でアキレスを極める場合、相手の右足をクロスで取った方が威力がある)。うまく取れたので、締めを強めてみると、Maxの足首がへんなふーに曲がって、アキレスとゆーよりはむしろアンクルみたいになってゆくのが感覚で分かる。
なんかイヤな感じの足首の曲がり方。でも最高の角度で捕らえてるとも言える。強い右腕で、体勢もうつ伏せで万全。いいのかどーか分からなかったけど(大会によっては、紫帯の部ではアキレス=ストレートレッグロックはOKだけど、アンクルホールドのような、ツイストする足首攻撃はダメってことがある。だからこんなふーに「アキレスの体勢で足首がねじれる」になっちゃった場合が反則なのかどーなのか微妙なトコ。)、もう止まらないので、力を振り絞って一気に上半身全体で絞る! するととすぐに、
ぐきごき。
とイヤな音がMaxの足首から聞こえた。で次の瞬間、俺は思わず離して立ち上がってた。
どーして? と聞かれても説明できない。これ以上やって壊したくなかった、ってもホントだし、全力で絞ってた腕力が、限界に近付いてたのもホント(だから、あのまま力をこめ続けたら折ることができた、なんて言うつもりはない。折れてもタップしないだろーし)。音を聞いて「やっちゃったかな?」と思って恐くなったのもホント。練習でもアキレスが入って音がすることはあるけど、今回はもっと深いトコで鳴った気がしたから。実際Maxがその後すぐには起きなかったので、マジで怪我させたかと思った。あと、(前述のよーに)この極め方はルール違反なんじゃないか、って気持ちもあった。
とにかくそれを見たレフは俺に「おい、彼はタップしてないぞ!」 俺は「でもぼきぼき鳴ったんだよ!」としか答えられない(止めてほしかったのか、なんだったのか自分でもよく分からん)。でもそのうちMaxがなんともなかったよーに立ち上がり、試合続行(実際Maxによると、アドレナリン出まくりのこの時、足首は全然痛くなかったとのこと。Maxはむしろ、固定してたはずの薬指がまた試合中に外れたんで、俺にアキレスをかけさせながら懸命に指をはめてたそーだ。だから比較的楽に足が取れたのか。しかしこの男はホント、どーゆー根性をしてんだか)。
試合再開。立ち技は絶対不利なんでまた引き込む俺。でも相変わらず崩せない。残り時間が少なくなり、俺はもうへろへろなのに、Maxは「うおお!」とか「くそう!」とか言いながら最後のパスを仕掛けて来る(後で知ったんだが、残り一分くらいで外れてた指がやっとハマって元気が戻ったらしい。こんな消耗戦なのにそんなバカな)。これはこっちもカウンターのスイープのチャンス。向こうのセコンドがパスだパスだと叫び、こっちのセコンドがスイープスイープと叫ぶ中、結局どっちも未遂に終わる。正確に言えば、俺は潰されるのが恐くてスイープを仕掛け切れず、パスを防ぐことに集中した。苦しい苦しい最後の勝負所で「勝ちたい」より「負けたくない」が先に来た。
その後まもなく試合終了。お互いポイントゼロ。攻めたり攻められたりでどっちが勝ったかさっぱり分からない状態。それでも俺は疲労のあまりに終わって安堵してたけど、Maxはくそう!と叫んでマットに怒りをぶつけてる。やはりMaxの方がでかい闘う心を持っていたことは認めざるを得ない。実力的にも、向こうが手負いの状態で五分だったってことは、もしお互い万全ならやはり・・・いやそれは言っても意味ないか。
レフェリーもどっちの勝ちかよく分からんらしく、本部席でしばらくポイントの確認してから戻って来て、「これは非常に難しい判定だ。俺を恨まないでくれよ」と俺達に言ってから、俺の方の手を挙げた。実質引き分け。同じ展開でも別のレフなら、常に上から攻めてたMaxの手を挙げる人も多いはず。
これ以上感情的なことは書きたくないからやめるけど、とにかくMaxが日本に帰っちゃう前に、全力で試合ができて良かったと思う。あと、こーやってどっちを勝ちにしてもおかしくない試合に形式上ついちゃう勝ち負けについて、ごちゃごちゃ考えることができそーな気もする。でも、それもたぶん公開では書かないだろう。
(続く。次はグレイシーとの遭遇!)
でも正直、これはお互い戦い易い試合ではない。Maxは道場は違うけど、ここ二年くらいずーっといっしょに戦って来た戦友。てか前日だって、一緒に計量して上半身裸でバカ写真(マッチョなMaxと並ぶと、ほとんどガンジーと佐藤ルミナ)撮って、Maxの彼女のエミちゃんの運転する車で、減量成功祝いのステーキ屋さんに行って来たばっか。
出会った時はお互いあまり冴えない青帯で、大会でなかなか勝てずもがいてる状態だった。LA近辺の日本人柔術家を集めてMaxが作った練習会「チーム・グラエロ」ではじめてスパーした時も、いつまでやっても決着が付かなかったもん。それからここまで、一緒に練習したり遊んだりサポートし合ったりして、よーやく二人ともメダルやタイトルに手が届くよーになり、紫帯も取った(まーまだまだ未熟だが)。今でもスパーをするとなかなかはっきりした優劣はつかない。いや、ポジションで優位に立つのはたいがいMax。だから柔術の地力は彼の方が上。でも数十分やり続けると、凌いでたまにアキレスとかのせこい技で取るのは俺、みたいな感じ(もっともこれは寝技の話で、立ち技をやるとけちょんけちょんに俺が投げられるだけ)。ま、俺は彼を柔術の兄弟みたいなもんだと思ってる。幸いなことに穴兄弟ではないが。
とにかく試合。お互い良からぬ立ち技の奇襲を考えていたみたいだが(笑)、俺はMaxの怪我を受けて、すぐに引き込むことに(いや、別にフェアにやろうとか思ったんじゃなくて、Maxの利き腕のグリップが死んでるなら、寝技の方が俺に勝ち目ありとの打算があっただけ)。そこからはいつものスパーと同じよーな攻防に(使ってる力は全然違うが)。俺がスパイダーから三角やらスイープ狙い。Maxはそれをつぶしてパス狙い。やっててやっぱりMaxの右手のグリップがあまり効いてないのは分かった。これだと俺が絶対有利(俺のスパイダーの主要武器である左足の動きを、Maxは制御できないわけだから)、なはずなのに、Maxはどーしても崩れない。全力でゆさぶっても見事なバランスを保ち、気合いでパスを仕掛けて来る。何度か危ない場面があったけど、こっちも必死でガードに戻す。今回Maxが俺の階級に降りて来ると言った時、彼は強いから負けてもしょーがないだろ、という気持ちもあったし、俺は今回は勝敗度外視で闘い抜くのがテーマだから関係ない、なんて考えもした。でもやっぱこーやって試合が始まると、アタマにあるのは「この男には負けたくない」だけだった。
そのうちなんかの拍子で、アキレスを取るチャンスが来たので、絶対にここでキめると心でつぶやきながら左足を、効き腕の右で取り、その時Maxの足首のテーピングに気付いて、これは先週の試合で痛めたほうだと分かったけど、意に介さず(笑)全力で絞り上げる。スパーだったらここで終わり、という手ごたえがあったけど、Maxは当然のよーにタップしない。そのまま腹這いになり、万全の体勢でさらに力を込めるもやはりノータップ。こっちの腕力もヤバくなってきたんで、ここでちょっと力を抜いて、右足狙いに切り替える(自分の右腕でアキレスを極める場合、相手の右足をクロスで取った方が威力がある)。うまく取れたので、締めを強めてみると、Maxの足首がへんなふーに曲がって、アキレスとゆーよりはむしろアンクルみたいになってゆくのが感覚で分かる。
なんかイヤな感じの足首の曲がり方。でも最高の角度で捕らえてるとも言える。強い右腕で、体勢もうつ伏せで万全。いいのかどーか分からなかったけど(大会によっては、紫帯の部ではアキレス=ストレートレッグロックはOKだけど、アンクルホールドのような、ツイストする足首攻撃はダメってことがある。だからこんなふーに「アキレスの体勢で足首がねじれる」になっちゃった場合が反則なのかどーなのか微妙なトコ。)、もう止まらないので、力を振り絞って一気に上半身全体で絞る! するととすぐに、
ぐきごき。
とイヤな音がMaxの足首から聞こえた。で次の瞬間、俺は思わず離して立ち上がってた。
どーして? と聞かれても説明できない。これ以上やって壊したくなかった、ってもホントだし、全力で絞ってた腕力が、限界に近付いてたのもホント(だから、あのまま力をこめ続けたら折ることができた、なんて言うつもりはない。折れてもタップしないだろーし)。音を聞いて「やっちゃったかな?」と思って恐くなったのもホント。練習でもアキレスが入って音がすることはあるけど、今回はもっと深いトコで鳴った気がしたから。実際Maxがその後すぐには起きなかったので、マジで怪我させたかと思った。あと、(前述のよーに)この極め方はルール違反なんじゃないか、って気持ちもあった。
とにかくそれを見たレフは俺に「おい、彼はタップしてないぞ!」 俺は「でもぼきぼき鳴ったんだよ!」としか答えられない(止めてほしかったのか、なんだったのか自分でもよく分からん)。でもそのうちMaxがなんともなかったよーに立ち上がり、試合続行(実際Maxによると、アドレナリン出まくりのこの時、足首は全然痛くなかったとのこと。Maxはむしろ、固定してたはずの薬指がまた試合中に外れたんで、俺にアキレスをかけさせながら懸命に指をはめてたそーだ。だから比較的楽に足が取れたのか。しかしこの男はホント、どーゆー根性をしてんだか)。
試合再開。立ち技は絶対不利なんでまた引き込む俺。でも相変わらず崩せない。残り時間が少なくなり、俺はもうへろへろなのに、Maxは「うおお!」とか「くそう!」とか言いながら最後のパスを仕掛けて来る(後で知ったんだが、残り一分くらいで外れてた指がやっとハマって元気が戻ったらしい。こんな消耗戦なのにそんなバカな)。これはこっちもカウンターのスイープのチャンス。向こうのセコンドがパスだパスだと叫び、こっちのセコンドがスイープスイープと叫ぶ中、結局どっちも未遂に終わる。正確に言えば、俺は潰されるのが恐くてスイープを仕掛け切れず、パスを防ぐことに集中した。苦しい苦しい最後の勝負所で「勝ちたい」より「負けたくない」が先に来た。
その後まもなく試合終了。お互いポイントゼロ。攻めたり攻められたりでどっちが勝ったかさっぱり分からない状態。それでも俺は疲労のあまりに終わって安堵してたけど、Maxはくそう!と叫んでマットに怒りをぶつけてる。やはりMaxの方がでかい闘う心を持っていたことは認めざるを得ない。実力的にも、向こうが手負いの状態で五分だったってことは、もしお互い万全ならやはり・・・いやそれは言っても意味ないか。
レフェリーもどっちの勝ちかよく分からんらしく、本部席でしばらくポイントの確認してから戻って来て、「これは非常に難しい判定だ。俺を恨まないでくれよ」と俺達に言ってから、俺の方の手を挙げた。実質引き分け。同じ展開でも別のレフなら、常に上から攻めてたMaxの手を挙げる人も多いはず。
これ以上感情的なことは書きたくないからやめるけど、とにかくMaxが日本に帰っちゃう前に、全力で試合ができて良かったと思う。あと、こーやってどっちを勝ちにしてもおかしくない試合に形式上ついちゃう勝ち負けについて、ごちゃごちゃ考えることができそーな気もする。でも、それもたぶん公開では書かないだろう。
(続く。次はグレイシーとの遭遇!)