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Random Thoughts on BJJ, Pro Wrestling, MMA, etc.

Saturday, January 10, 2004

やっとみた。 

東京からです。男祭り(地上波版)やっと見たが、いまさら普通の感想書いてもしょーがないので、柔術家としての視点に偏ったヤツを。

まずホイスvs吉田だけど、ホイスがアルティメット初期とはもー全然違うことばっかやってたのに驚き。いやま、アホみたいなスピードで技が進化したこの10年なんだから、ホイスが変わるのも当たり前なんだが。で、その作戦がことごとく当たって(さらに当然昔からの地力もモノを言って)の大勝利って感じ。てかホイス、スポーツ柔術のルールにおける「反則」を使いまくって有利なポジションを取ってた。(あ、それが悪いなんて言うつもりはないよ)

だいたい、俺の知る限り、元来エリオ系のグレイシーはスパイダーガード(相手の手首のソデをつかみつつ、足の裏を相手の上腕に当ててコントロールする技術)や、「横向き脇差しハーフガード」はほとんど使わないはずなのに、ホイスはその両方使ってた。しかもスパイダーでのソデの取り方は、指を内側に入れる(競技柔術では)反則の方法を使いまくり。おまけに足までソデに突っ込むし。(どーしてこういう方法が柔術で反則かとゆーと、ぶっちゃけた話強力すぎて、攻防になんないから。そのへんまで考えてないプライド特別ルールの盲点を見事にホイスが突いたとゆーか)。

あと、吉田をひっくり返したヒールだって、たぶんエリオ派伝統の技ではないでしょ(知識としては持ってたと思うけど)。当然競技柔術では黒帯の部でも反則。だから、ホイスがやったよーに、下から相手のギをスパイダーグリップで固定しつつヒール狙いってのは、ギあり柔術でもギなし柔術のどっちの試合でもあり得ない、この特別ルールならではの技ってことになる。でもこれらの技って、反則の既定があいまいな道場スパーではけっこうみんなやってると思うけどね。

(ちなみに足関がらみで言えば、今回も吉田を極め損ねたホイスのアキレスは、例のヒーロン、ヘナー、ハレクが使う必殺「グレイシーアキレス」とは形がちがいます。どー違うかは内緒・・・でもないんだが文字で説明するのがめんどくさい)。

それに加えて、誰もが指摘するよーにギを脱いだことも大きな要因となっての今回の内容だったわけだけど、あとやっぱ「柔道の寝技」の弱い部分をホイスがうまくついた、ってのもでかいんだろーね。マテがないのに亀になっちゃった吉田の失敗については、これまた誰もが指摘するところ(もっともコレは、一度マウント&バックマウントを取ったらスッポンのよーに離れなかったホイスをほめたい。技術的にはこの部分にだけ、「10年前から変わらず強いホイス」が見えた)。

それ以外でも、吉田はイマイチスパイダー(柔道ルールでは禁止だと思う)の対処の仕方をよく分かってなかったよーだし(1Rにやったみたいに、業を煮やして足を突っ込むのは俺の知る一番マズい方法のひとつ。あれじゃ足関やってくれって言ってるよーなもん)、あと、俺の乏しい知識と経験では、概して柔道家は、ハーフガード(下)からの策が柔術家より全然ない。二重がらみでマテを待つか、力でひっくり返すか。もちろん小室選手みたいに、(吉田も狙ってた)強烈なソデ車を持ってる人もいるけど(そのぶんハーフの上からは、地力のある柔道家は非常に強い。磐石のバランスで相手の体を抑えるし、足の抜き方もいろいろ知っている。1Rホイスのハーフを吉田が完封したみたく)。そのへんで、今回は「ホイスの吉田に対する勝利」であるとともに、「(反則も含めた)柔術の寝技の、柔道の寝技に対する勝利」というふーに一般化しても(ある程度は)いいんじゃないかと思う。あ、いや、ここに俺の柔術至上主義を見ないでくれよ。俺は前回の試合は逆に「柔道の寝技の、柔術の寝技に対する勝利」という側面がかなりあったと思ってるから。

(続く)

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