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Random Thoughts on BJJ, Pro Wrestling, MMA, etc.

Monday, March 06, 2006

グレイシーワールドチャンピオンシップス 

UFCの前日にPPV中継されたんだけど、ある意味UFCより強烈で意味深かつ面白かったかも。

ヘウソン・グレイシー主催のこの大会、ラウンド制で膠着ブレイクあり、ヒジありグラウンドヒザなしと、現在北米で主流のMMAのレギュレーションを採用し、「チーム・グレイシー vs ハンマーハウス」を組む。その結果、柔術家/柔術派にとってはモロ悪夢のよーな展開に・・・

世界王者のダニエル・モラエスが、相手の総合力の前に(&レフのブレイクにも泣いて)万策尽き果て疲労で心が折れ、無惨に試合放棄。やはり世界王者のファビオ・レオポルドも、リンドランドに全ての柔術技を封じられ、ポジションを奪われ殴られ続け、最後はなんとマタレオン(=チョーク)で絞められ、限界まで耐えるも屈辱のタップ。ついでにチーム・グレイシーの一員として戦ったシムも(もともとファス道場だよね?)相手の打撃にボコボコKO負け。で、メインに登場したダニエル・グレイシーは、ウェス・キチガイ・シムズとどろどろの消耗戦の末、反則のグラウンドヒザを連打。強引な裁定で勝ちを宣告されるも、ハイパー親父コールマンに煽られた観客から大ブーイングを浴びるという、大荒れの幕切れ。

十数年前に我々に「リアル」を見せつけることで生まれたグレイシー柔術のファンタジーが、「現在のリアル」の前に崩れ去っているとゆーことが、改めて目の当たりに。もちろんこの「現在のリアル」ってのは、十数年前にグレイシーが提示した「リアル」を、(いっそう)メディアや経済や政治の論理で制御しまくるうちに出来てきた、とても人工的で資本主義的な空間に在るもの。この空間は、昨今のTUFの成功とともに急速に合衆国の世間に広まり、今や制度として定着しつつある。

で、あの(十数年前の張本人の)ホイスが、ついにこの空間を全面的に受け入れて戦う2006年、もう一人のエリオ派大御所・ヘウソンもまた、周囲の柔術家たちとともに、本大会をもってこの空間の中に入って来た。(*いや、それまでにもヘウソンはMMA大会やってたかもしれんけど、本土でこんなでかいのはじめてだろうし。なんにしても、柔術家たちを、MMA強豪たちにマトモに現代MMAルールで当てちゃったこの大会、ホリオン様が見たら、何と愚かな、と言いそーではある)

そーゆー意味ではこの日もっとも象徴的かつ重要だった、ヘウソン御曹司の18歳、ハーラン・グレイシーのMMAデビュ−戦。相手のダスティン君は、同年代同体型の金魚かと思いきや、なんと超ヘンタイくにゃ柔術&ラバーガードの使い手。逆にハーランを三角で完璧にとらえる。それを執念で抜け出しハーランも反撃。サイドを取るとダスティンが今成ばりの下から十字。それをすかさず逆に十字でハーランが切り返し、これで終わりと思いきや、なんとダスティンがスピンして奇跡の脱出、パウンドで大反撃・・・両者死力を尽くして3R戦い抜く。どっちもものすごく頑張ったけど、ハーランの方がちょっとだけ余力を残してたような。

で、おそらく「グレイシー判定」が炸裂するかと思いきや、柔術家ランディ・ブルーム以外の二人のジャッジはダスティンを支持。親父が自分のために作ってくれたこの舞台で、この舞台=MMAルールであるが故の敗北・・・ハーランの悔しさはちょっと想像しきれないけど、きみは今はじまったばっかだよ。入場して来た時の表情、まさに10数年前のホイスを思い出させてくれた。

あ、ブレナンとシャオリンのNo Gi ブランド対決は、ふつうに非常に高レヴェルな現在のMMAの試合でした。あと面白かったのが、この日表彰されたボクシングレジェンド、ジョー・フレイジャー爺のマイク。

「今夜もこれまで、ワンダフルなファイトがいっぱいあったね。・・・いや、どうも私がやっていたファイトとはちょっとちがうようだが・・・(場内笑)。みんな頑張ってるね。もっとも、私にはよく分からないけど・・・(また場内笑)。これもファイトだよね。みんなはこれでやっているんだよね。」

確かにこの国のそこらじゅうで今、この空間が多くの人間とお金を惹きつけようとしているっぽい。

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