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Random Thoughts on BJJ, Pro Wrestling, MMA, etc.
Sunday, March 05, 2006
UFC雑感(もちろんネタバレだよ)
イーヴス vs マーク・ホミニク
1R、スピードとキレのある高度な打撃戦。遠い距離ではリーチに勝るイーヴスのパンチやローが入るが、本来一階級下のホミニクの反応もいい。先日のプライドの西島の試合を見て、「パンチディフェンステク」に目が行くよーになった人は多いだろうけど(俺もかな?)、そーゆー人はけっこう楽しめるかも??
2R、初回も接近戦での打撃が光っていたホミニク、差し合いから強烈な左ボディ。これが効いたイーブス、下がりながらも必死でタックルで上を取る。その後流れで片足かつぎの体勢になったイーヴス、理由は分からんが、相手の下の足を制する事をまったく忘れてニア三角の体勢に入られ、それでも対処しようとしない。で、完全に三角がロックしてからやっと背筋を伸ばして持ち上げようとするが、足を内側から掴まれて万事休す。三島から一本取り、ハンセンにも川尻にも一本取られなかったイーヴスが、階級下のキックボクサー(ボクサー?)に一本負け・・・
正直、極めたホミニクを褒める以前に、イーヴスの対処のズサンさにア然という。どのくらい不可解だったかとゆーと、例えば、もしイーヴスに三角をかけたのがホミニクでなく金子賢で、そのままイーブスが今日のホミニク戦とまったく同じズサンな対処をして金子に極められたなら、俺は迷いなくその試合を片ヤオ(あるいはヤオ)と確信すると思う・・・いやま、総合は組技オンリーと違うから、ボディが改めて効いてきたか、ホミニクの下からの打撃で気がそれたか、かも。 とにかく、試合後「もう一つ下の階級を作って下さい」と無茶なお願いをしていたホミニクは、打撃凄いし今後楽しみ。
マーコート vs ドークソン
その前の試合の打撃戦が速くて高度すぎたため、ちょい鈍く見えちゃったこの試合。立っても寝てもやや上回ったマーコートが3−0で判定勝ち。なんか前回以上に異様にバキバキな体のマーコート、上からはドークソンのバタフライをバランスの良さで完全に封じ、下になってもバタフライとハーフから見事なスイープを決めてた(と、寝技しか印象に残らない俺)。
次、世界最強のカード。ペン vs GSP !!
個人的にはパウンド4パウンドを決める試合の一つと思っているこの試合。柔術好きの俺だけど、努力を重ねる剛術家のGSPに気持ちが入ってしまってる。だってGSPは以前、試合後インタビューにて、決して聴き易くはない英語で「(前回)ヒューズはきれいに私を倒した」を、"He beat me fair and square" と言ってから、すぐに「申し訳ない。fairly and squarely だ」と言い直してた、やりすぎなくらい誠実ながヤツなんだもん(*文法的には"fairly and squarely"が正しい。でも"fair and square"はほとんど慣用句となっていて、たいていのアメリカ人は(文法的に正確でないことなどほとんど気にせずに)これを使う。なのにGSPはわざわざ律儀に訂正したというわけ)。
両者ものすごいテンションで迎えた1R。ペンがワンツーでプレッシャーをかける。リラックスした構えから鋭いジャブが当たる当たる。あっという間にGSPの目が腫れ、さらに鼻血で顔ボコボコ。やがて差し合いになり、GSPがタックルに入ってもペンは差し返してそれを許さず。一瞬倒されてもすぐに後ろ手をついて立つ。世界一流レスラー達をことごとくテイクダウンしたGSPが、腹ぷよペンを倒せない・・・ペンっていったい何者なんだろう? (体重と関係のない)「体の重み」が普通じゃなさそう、というか。文句なしペンのラウンド。インターバル中に流されたスローで、GSPの目が腫れたのは、どーやらパンチじゃなくて指が入ったせいと分かる。
2R。組み付いたGSP、ペンを金網に押し片足タックルに移行。後ろ手をついてこらえたペンをさらに強引にリフトし、体全体で持っていき執念のテイクダウン。世界最高峰のガード vs 世界最高峰の上からのプレッシャーの地味な凌ぎ合い。GSPのパウンドが何発か入ってスタンドに戻る。相変わらず柔らかく鋭いペンのワンツー vs ゴツゴツとしたGSPのパンチ&ローの、やはり地味だけど見てて体がきりきりする打ち合い。最後にもう一度GSPが全力でぶっこぬきテイクダウンを決めて終了。このラウンドはわずかにGSPか? ならば一応ポイントはここまで五分。でも顔ボコボコで血だるまなのはGSP。さらに、ここまで力を振り絞って戦ってるGSPは、終始リラックスしてるペンの3倍以上のカロリー(笑)を消費してそうだったりもする。
3R。やはり地味で過酷なスタンドでの打ち合いから、ペンを金網際に押し込んだGSP、片足から両足に移行して、ぐわーんとペンを高々と抱え上げて豪快にテイクダウンスラム。が、ガードから両足を腰に当て、腕も張って距離を作ったペンが立つ。基本ムーブと言えばそれまでだけど、それを剛術家GSP相手に簡単に(←そう見える)やっちゃうのは恐ろしい。このままでは負けると思ったのか、今度はペンがこの試合初めてのタックル。世界一流のレスラー達のタックルを切ってきたGSPに尻餅を。が、GSPはものすごい形相で、足首をつかむペンの手を引きはがして立ち上がる。ハァハァ(←と見ている俺も息を荒くしてる)。
最後に決定的なポイントを奪った方が勝ち、の残り一分半。地味に打ち合い組み合いそして離れる。ペンがワンツーで前に出たところで、GSPが足抱え+ラリアートテイクダウン!(正式名称知らんでスマン。これ、リコ・チャパレリの必殺技でもあるそう) そこから腰をインサイトにねじ入れてパウンドを入れるGSPに対し、ペンは足で距離を取り、自らの左足首を掴んでゴゴプラッタ!(足首を相手ののど元に押し付けるチョーク)。GSPの顔を固定して下から殴る。それでもひるまずGSPも体を押し付けてパウンド。ぐちゃぐちゃ打ち合って、最後はゴゴプラを凌いだGSPがハーフ上まで持ち込みかけたとこで終了・・・。
判定は2−1でGSP。全員29ー28。この判定に文句のある人も多いと思うけど(試合全体で相手に与えたダメージを比較したら、明らかにペンが勝ってたし)、ラウンドごとにつければこーなるでしょ。GSPの執念が、ペンの恐るべき天才を押し切ったか。俺は(ひいきもあるので)ここはひたすら、律儀で誠実で真面目で努力家で、極真スピリットと柔術魂と超人的なレスリング力を持つ剛術家のGSP、おめでとう! と言いたい。そんなに派手な試合でなかったから、つまんないと感じる人もいたかもだけど、世界最高の選手二人による世界最高の攻防だったと思うよ。特に最後の1分には、二人の凄さがぎゅぎゅーっと凝縮されてた。
スウィック vs ヴィニヨー
ヴィクトーに次ぐ新北斗百烈拳のスウィック、今日はギロチンで。
メイン ミドル級タイトルマッチ 王者フランクリン vs ロワゾー
元教師フランクリンは、こないだからスパイクで始まった新番組 UFC All Access の第一回にも登場し、日々どれだけ緻密かつ過酷なトレーニングに励んでいるか、たっぷり紹介されている。合理的なトレーニングを積み、全てに優れたアルティメットアスリートのみが勝利を得るという、現在のUFCの公式イデオロギーにまさにぴったりの正統派アメリカンファイター。対する変則派ロワゾーの売りは、立ちでの爆発的な一撃。あと、組み技は防御以外ほぼできないにもかかわらず、寝技で必殺パターンを持っているというヘンなおっちゃんでもある。つまり「マウントを取られる→すぐに背中を見せる→チョークを防御しながら隙をついて体をねじり、相手と正対して上に→超破壊力のエルボー雨あられ」というやつ。これでタナーを倒した。
で、この試合、恐るべきスタミナと運動量を誇るフランクリンが立ち技でも有利に。ロワゾーのカウンター狙いをうまく外しながら攻めまくる。で、寝技になってもフランクリンは盤石。バックを奪っても決してチョークを狙いにこだわらないことで、上記のロワゾーの必殺パターンを完封。寝技でもつれる場面があっても、最後に必ず上を取るのはフランクリン(こういうスクランブルの場面を制するためにも、フィジカルって重要なんだろうね)。これじゃエルボー打てんわな、結局5Rにわたって、打撃でも寝技でも投げ技(ジャーマン2発)でも圧倒したフランクリンが大差で判定勝ち。やっぱアスリートの時代か? ロワゾーも、両目ともにボコボコに腫れ上がりながらも最後までよくがんばりました。
---
そんなわけで、長く書いた3試合がどれも面白かったので、個人的には非常に楽しめた今回のUFCでした。ちなみにUSA vs カナダというアングル付きだったけど、それはまあいいや。(GSPも試合後「アメリカ人もカナダ人も日本人も中国人も関係ない」と言ってたし)
1R、スピードとキレのある高度な打撃戦。遠い距離ではリーチに勝るイーヴスのパンチやローが入るが、本来一階級下のホミニクの反応もいい。先日のプライドの西島の試合を見て、「パンチディフェンステク」に目が行くよーになった人は多いだろうけど(俺もかな?)、そーゆー人はけっこう楽しめるかも??
2R、初回も接近戦での打撃が光っていたホミニク、差し合いから強烈な左ボディ。これが効いたイーブス、下がりながらも必死でタックルで上を取る。その後流れで片足かつぎの体勢になったイーヴス、理由は分からんが、相手の下の足を制する事をまったく忘れてニア三角の体勢に入られ、それでも対処しようとしない。で、完全に三角がロックしてからやっと背筋を伸ばして持ち上げようとするが、足を内側から掴まれて万事休す。三島から一本取り、ハンセンにも川尻にも一本取られなかったイーヴスが、階級下のキックボクサー(ボクサー?)に一本負け・・・
正直、極めたホミニクを褒める以前に、イーヴスの対処のズサンさにア然という。どのくらい不可解だったかとゆーと、例えば、もしイーヴスに三角をかけたのがホミニクでなく金子賢で、そのままイーブスが今日のホミニク戦とまったく同じズサンな対処をして金子に極められたなら、俺は迷いなくその試合を片ヤオ(あるいはヤオ)と確信すると思う・・・いやま、総合は組技オンリーと違うから、ボディが改めて効いてきたか、ホミニクの下からの打撃で気がそれたか、かも。 とにかく、試合後「もう一つ下の階級を作って下さい」と無茶なお願いをしていたホミニクは、打撃凄いし今後楽しみ。
マーコート vs ドークソン
その前の試合の打撃戦が速くて高度すぎたため、ちょい鈍く見えちゃったこの試合。立っても寝てもやや上回ったマーコートが3−0で判定勝ち。なんか前回以上に異様にバキバキな体のマーコート、上からはドークソンのバタフライをバランスの良さで完全に封じ、下になってもバタフライとハーフから見事なスイープを決めてた(と、寝技しか印象に残らない俺)。
次、世界最強のカード。ペン vs GSP !!
個人的にはパウンド4パウンドを決める試合の一つと思っているこの試合。柔術好きの俺だけど、努力を重ねる剛術家のGSPに気持ちが入ってしまってる。だってGSPは以前、試合後インタビューにて、決して聴き易くはない英語で「(前回)ヒューズはきれいに私を倒した」を、"He beat me fair and square" と言ってから、すぐに「申し訳ない。fairly and squarely だ」と言い直してた、やりすぎなくらい誠実ながヤツなんだもん(*文法的には"fairly and squarely"が正しい。でも"fair and square"はほとんど慣用句となっていて、たいていのアメリカ人は(文法的に正確でないことなどほとんど気にせずに)これを使う。なのにGSPはわざわざ律儀に訂正したというわけ)。
両者ものすごいテンションで迎えた1R。ペンがワンツーでプレッシャーをかける。リラックスした構えから鋭いジャブが当たる当たる。あっという間にGSPの目が腫れ、さらに鼻血で顔ボコボコ。やがて差し合いになり、GSPがタックルに入ってもペンは差し返してそれを許さず。一瞬倒されてもすぐに後ろ手をついて立つ。世界一流レスラー達をことごとくテイクダウンしたGSPが、腹ぷよペンを倒せない・・・ペンっていったい何者なんだろう? (体重と関係のない)「体の重み」が普通じゃなさそう、というか。文句なしペンのラウンド。インターバル中に流されたスローで、GSPの目が腫れたのは、どーやらパンチじゃなくて指が入ったせいと分かる。
2R。組み付いたGSP、ペンを金網に押し片足タックルに移行。後ろ手をついてこらえたペンをさらに強引にリフトし、体全体で持っていき執念のテイクダウン。世界最高峰のガード vs 世界最高峰の上からのプレッシャーの地味な凌ぎ合い。GSPのパウンドが何発か入ってスタンドに戻る。相変わらず柔らかく鋭いペンのワンツー vs ゴツゴツとしたGSPのパンチ&ローの、やはり地味だけど見てて体がきりきりする打ち合い。最後にもう一度GSPが全力でぶっこぬきテイクダウンを決めて終了。このラウンドはわずかにGSPか? ならば一応ポイントはここまで五分。でも顔ボコボコで血だるまなのはGSP。さらに、ここまで力を振り絞って戦ってるGSPは、終始リラックスしてるペンの3倍以上のカロリー(笑)を消費してそうだったりもする。
3R。やはり地味で過酷なスタンドでの打ち合いから、ペンを金網際に押し込んだGSP、片足から両足に移行して、ぐわーんとペンを高々と抱え上げて豪快にテイクダウンスラム。が、ガードから両足を腰に当て、腕も張って距離を作ったペンが立つ。基本ムーブと言えばそれまでだけど、それを剛術家GSP相手に簡単に(←そう見える)やっちゃうのは恐ろしい。このままでは負けると思ったのか、今度はペンがこの試合初めてのタックル。世界一流のレスラー達のタックルを切ってきたGSPに尻餅を。が、GSPはものすごい形相で、足首をつかむペンの手を引きはがして立ち上がる。ハァハァ(←と見ている俺も息を荒くしてる)。
最後に決定的なポイントを奪った方が勝ち、の残り一分半。地味に打ち合い組み合いそして離れる。ペンがワンツーで前に出たところで、GSPが足抱え+ラリアートテイクダウン!(正式名称知らんでスマン。これ、リコ・チャパレリの必殺技でもあるそう) そこから腰をインサイトにねじ入れてパウンドを入れるGSPに対し、ペンは足で距離を取り、自らの左足首を掴んでゴゴプラッタ!(足首を相手ののど元に押し付けるチョーク)。GSPの顔を固定して下から殴る。それでもひるまずGSPも体を押し付けてパウンド。ぐちゃぐちゃ打ち合って、最後はゴゴプラを凌いだGSPがハーフ上まで持ち込みかけたとこで終了・・・。
判定は2−1でGSP。全員29ー28。この判定に文句のある人も多いと思うけど(試合全体で相手に与えたダメージを比較したら、明らかにペンが勝ってたし)、ラウンドごとにつければこーなるでしょ。GSPの執念が、ペンの恐るべき天才を押し切ったか。俺は(ひいきもあるので)ここはひたすら、律儀で誠実で真面目で努力家で、極真スピリットと柔術魂と超人的なレスリング力を持つ剛術家のGSP、おめでとう! と言いたい。そんなに派手な試合でなかったから、つまんないと感じる人もいたかもだけど、世界最高の選手二人による世界最高の攻防だったと思うよ。特に最後の1分には、二人の凄さがぎゅぎゅーっと凝縮されてた。
スウィック vs ヴィニヨー
ヴィクトーに次ぐ新北斗百烈拳のスウィック、今日はギロチンで。
メイン ミドル級タイトルマッチ 王者フランクリン vs ロワゾー
元教師フランクリンは、こないだからスパイクで始まった新番組 UFC All Access の第一回にも登場し、日々どれだけ緻密かつ過酷なトレーニングに励んでいるか、たっぷり紹介されている。合理的なトレーニングを積み、全てに優れたアルティメットアスリートのみが勝利を得るという、現在のUFCの公式イデオロギーにまさにぴったりの正統派アメリカンファイター。対する変則派ロワゾーの売りは、立ちでの爆発的な一撃。あと、組み技は防御以外ほぼできないにもかかわらず、寝技で必殺パターンを持っているというヘンなおっちゃんでもある。つまり「マウントを取られる→すぐに背中を見せる→チョークを防御しながら隙をついて体をねじり、相手と正対して上に→超破壊力のエルボー雨あられ」というやつ。これでタナーを倒した。
で、この試合、恐るべきスタミナと運動量を誇るフランクリンが立ち技でも有利に。ロワゾーのカウンター狙いをうまく外しながら攻めまくる。で、寝技になってもフランクリンは盤石。バックを奪っても決してチョークを狙いにこだわらないことで、上記のロワゾーの必殺パターンを完封。寝技でもつれる場面があっても、最後に必ず上を取るのはフランクリン(こういうスクランブルの場面を制するためにも、フィジカルって重要なんだろうね)。これじゃエルボー打てんわな、結局5Rにわたって、打撃でも寝技でも投げ技(ジャーマン2発)でも圧倒したフランクリンが大差で判定勝ち。やっぱアスリートの時代か? ロワゾーも、両目ともにボコボコに腫れ上がりながらも最後までよくがんばりました。
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そんなわけで、長く書いた3試合がどれも面白かったので、個人的には非常に楽しめた今回のUFCでした。ちなみにUSA vs カナダというアングル付きだったけど、それはまあいいや。(GSPも試合後「アメリカ人もカナダ人も日本人も中国人も関係ない」と言ってたし)